Martin 7-28(1981年製)
ギターを弾き始めて27年、延べ200本近くのギターを手にしてきた。
もちろん、買っては売ってを繰り返しているので、手元にあるのは15本ほど。
その中の一本、メインギターのMartin 7-28(1981年製)。
5年ほど前に手に入れたのだが、もっと早く出会いたかった。
アコースティックギターのスタンダードMartin D-28と似ているが、大きさはずいぶん違う。
D-28のボディ幅397mm、スケール645mm、ナット幅43mmに対して、7-28はボディ幅348mm、スケール583mm、ナット幅41mmとかなり小さい。
Martin Size7はドレッドノートの7/8という意味だ。ただ、スケールは7/8にすると564mmとかなり短くなるので、29/32の585mmになっている。ボディ幅は7/8(28/32)で348mmである。
普通ブリッジ下の斜めのブレーシングは2本だが、ボディが小さいからか、Martin Size5と同じように1本しかない。
はっきりとは覚えていないが、マーチンがSize7を設計した経緯をどこかのサイトで見たことがある。
それによると、マーチンの社長か誰かが、体の小さい日本人がDサイズを弾いているのを見て、弾きにくそう…と思って作ったらしい。
真偽のほどはわからないが、この手のギターによくあるスチューデント・モデル(子供向け)としてではなく、身長の低い大人向けに作られたモデルなんだろう。
たしかに、いわゆるミニギターのサイズにしては、低音も他のミニギターとは比べものにならないほど出るし、音量も普通のギターとほぼ変わらない。
マーチンが本気で作ったミニギターだ。
同時期に作られた7-37K(写真右)もいいギターだった。